ママになる女性にとって、出産と子育ては希望と不安でいっぱいの大きなできごと。育児と仕事を両立するワーキングママの社会的地位も高まっている今の時代。出産を機に家庭に専念するか、これからも仕事を続けていくか、悩んでいる人も多いのでは。そこで、出産と子育てに関するサポート制度をご紹介。はじめての大仕事を思いっきり楽しむために、ふたりでしっかり予習を!
妊娠中の定期検診や分娩費用、さらに出産後も、ベビー用品の準備などで、まとまったお金が必要に。ママとベビーをサポートしてくれるうれしい制度もたくさんあるので、産前産後に必要な手続きとそのガイドラインをチェックしてみて。
出産と子育てに関する、タイプ別やることリスト
出産後も仕事を続ける人 | 妊娠・出産を機に仕事を辞める人 | 専業主婦・パート・フリーランス | ||||
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妊娠 したら |
□役所で母子手帳をもらう | □役所で母子手帳をもらう | □役所で母子手帳をもらう | |||
□勤務先に産休申請をする | □ハローワークで失業給付受給期間の延長手続きをする | |||||
出産 までに |
□出産育児一時金の手続きをする | □出産育児一時金の手続きをする | □出産育児一時金の手続きをする | |||
出産後 | 勤務先へ | □子どもの健康保険加入手続きをする | 夫の勤務先へ | □子どもの健康保険加入手続きをする | 夫の勤務先へ | □子どもの健康保険加入手続きをする |
□育児休業給付金の申請をする | ||||||
□出産手当金の申請をする | ||||||
役所へ | □出生届を出す | 役所へ | □出生届を出す | 役所へ | □出生届を出す | |
□児童手当の申請をする(公務員の場合は勤務先に) | □児童手当の申請をする(公務員の場合は勤務先に) | □児童手当の申請をする(公務員の場合は勤務先に) | ||||
□乳幼児医療費助成の手続きをする | □乳幼児医療費助成の手続きをする | □乳幼児医療費助成の手続きをする | ||||
税務署へ | □医療費控除を受けるための確定申告をする | □医療費控除を受けるための確定申告をする | □医療費控除を受けるための確定申告をする |
役所で母子手帳をもらう
- 母子健康手帳(以下、母子手帳)はいつ、どこでもらえるの?
- ・住民登録のある市区町村の窓口に、妊娠届出書を提出すれば、母子手帳がもらえる。(自治体ごとに提出書類や受付場所が異なるので、事前に確認を)
- ・入籍前に母子手帳を申請する場合は、旧姓が母子手帳に記入されるので、担当者にこれから結婚することを伝えて、指示をあおいで。(もしくは婚姻届を出してからもらいに行く)
- ・母子手帳をもらった後に引越しをしたときは、転入先の指定窓口で変更の手続きをする。そうしないと、妊婦健康診査受診票が使えなくなるので注意。(受診票の交付がない地域もあり)
ハローワークで失業給付受給期間の延長手続きをする
- 妊娠や出産を理由に退職(産休に入る前に退職)した人は、失業手当をもらえる期間が延長されるって知ってた?
- ・受給の対象…雇用保険の加入期間が1年以上の人
- ・延長期間…妊娠や出産で退職した人は、「働きたくてもすぐには再就職できない」とみなされ、所定の手続きを行えば、受給期間が最長4年まで延長される。
- ・どこで申請する?…勤務先の総務部などで、雇用保険被保険者離職票-1・2を交付してもらった後、管轄のハローワークで所定の手続きを。
出産育児一時金の手続きをする
- 妊娠や出産などの医療費は、健康保険が使えないため、すべて実費精算。加入している健康保険に申請して、出産費用の一部を援助してもらおう。
- ・受給の対象…健康保険の加入者(または被扶養者)が妊娠4ヶ月以上で出産したとき。または、妊娠85日以上で死産や流産したとき。
- ・受給される金額…子ども1人につき42万円(産科医療保障制度の保険料3万円を含む)。※双子の場合は84万円。ただし、支給在胎週数が22週未満で産科医療保障制度の対象外となる場合は、39万円を支給。
- ・付加給付…勤務先の健康保険制度や自治体(国民健康保険)によって、追加給付が受けられる場合もあり。
- ・どこで申請する?…加入している健康保険組合の窓口(被扶養者の場合は、夫の健康保険組合へ)。勤務先でも手続きができることが多いので、まずは、総務担当者に問い合わせを。
出産手当金の申請をする
- 出産後も働くママに対して、産休中の生活費を援助してくれる制度。正社員以外の人もその対象に!
- ・受給の対象…健康保険の加入期間が1年以上で、出産後も会社に在籍している人(契約社員や派遣社員、パートを含む)。もしくは、出産してから退職した人など。※出産前に退職した人も受給の対象になるケースがあるので、勤務先の総務担当者に問い合わせを。
- ・どこで申請する?…勤務先の総務担当部署など。
児童手当の申請をする(公務員の場合は勤務先に)
- 「子ども手当」といえばわかる人も多いのでは?2012年度からは、制度の名称や内容が変わり、「児童手当」の支給がスタート!
- ・受給の対象…0歳~中学校修了までの児童
- ・受給される金額…3歳未満は月1万5000円、3歳~小学校修了までは月1万円。ただし、第3子以降(3歳~小学校修了まで)は月1万5000円。中学生は一律1万円。
- ・どこで申請する?…住んでいる市区町村の役所窓口
乳幼児医療費助成の手続きをする
- まだ小さい赤ちゃんには医療費がかかって大変!そんなママに医療費を援助!
- ・受給の対象…赤ちゃんが健康保険に加入していることが条件。対象年齢やその内容は、住んでいる地方自治体によって異なるので、役所の窓口(児童課など)で確認を。