結婚LABO(ラボ)他人に聞けない結婚式の悩みにプランナーの本音トーク続々! プロフェッショナルガイド

Question 今回のお悩み

ウエディングプランナーからのアドバイス ウエディングプランナー
河合美香さんのアドバイス

Answer

「結婚式には数百万円もかかる」と、思い込んでいる方が多いのですが、果たして本当にそうでしょうか?

結論から言いますと、たったの20万円からで大丈夫です。
その内訳を、具体的に計算してみましょう。


Wedding Style①「ケジメ」自己負担は20万円


最初に、ちょっとイメージしてみてください。
あなたは何のために結婚式がしたいですか?
「小さい頃からの憧れだったから?」
「ウエディングドレスを着てみたいから?」
「一番美しくなれる日だから?」
わかります!女性なら誰でももっている夢ですよね!
一方で、次のような理由も考えられないでしょうか?
とくに男性の場合や、おふたりの共通の目的としては・・・
結婚式は【ケジメ】だと思うから
みんなに【お披露目】したいから
【感謝】のきもちを伝えたいから
この中でピンときたものはありましたか?
どの理由を大事にしたいかによって、結婚式のスタイルは変わるので、
今のあなたにいちばん近い理由を選んでみてください。

1)結婚式は【ケジメ】だと思うから

この理由を選んだあなたへ。
結婚式のカタチは今、実に多彩で自由です。
だからどうか、お金がなくても結婚式をあきらめないで!


たとえば、「挙式だけの結婚式」。
おふたりだけで、あるいは、ご家族やご友人に参列していただいて、生涯の愛を誓い合う場を設けるのも、ケジメの1つです。


たとえば、「写真だけの結婚式」。
ウエディングドレスとタキシードに身を包み、いちばん素敵な笑顔と一緒に、今のおふたりの思いを写真という永遠のアイテムに残す、これもケジメの1つ。
最近では、プラスαで私服姿のナチュラルなおふたりのカットを撮ったり、思い出の場所へカメラマンが出張することも可能です。
費用は、いずれも20万円前後。手の届く範囲ではありませんか?


Wedding Style②「お披露目」自己負担は80〜100万円


2)みんなに【お披露目】したいから この理由がいちばん大事なら、ぜひ盛大な披露宴を。
ご招待するゲストも、職場の上司や仲間、学生時代の友人、親族も幅広く!
となると、少なくとも60名にはなるでしょう。
披露宴の1名単価はだいたい4万円前後ですので、4万円×60名=240万円。
これが結婚式の総額になります。
ところが、日本の結婚式には「招待客からのご祝儀」という文化があります。
ご祝儀の総額は、結婚式の総額の約2/3程度と言われているので、おふたりの負担額は、240万円のうち80万円、となるわけです。
もう少し招待人数を増やして、80名で計算してみると・・・
結婚式の総額(80名×4万円=320万円)ーご祝儀総額(約220万円)=約100万円
というわけで、貯金の目標額は約100万円となります。
つまり、80〜100万円の貯金があれば、たくさんの方にお披露目できるのです。
ご祝儀分の立て替え費用としては、親御さまの援助を頼ったり、ブライダルローンを利用される方も多いですよ。

Wedding Style③「感謝」自己負担は50万円


結婚式をする理由は、
3)【感謝】のきもちを伝えたいから この理由をいちばん大事にしたい方に質問です。
感謝を伝えたい相手は、誰ですか?
「感謝を伝えたいのは家族だけ」
それなら、人数は10〜15名で、結婚式の総額は100万円前後。
いただくご祝儀を差し引くと、おふたりの負担額は50万円で収まるかもしれません。
「家族中心だけど、友人とか大切な人も呼びたい」
素敵ですね!
招待された方も、「家族同然に大切に思われている」と、感激されると思いますよ。
早速、おふたりの負担額を計算してみましょう。
総額(40名×4万円=160万円)ーご祝儀総額(約110万円)=負担額(約50万円)
人数が増えても、貯金が50万円あれば結婚式はできるのです。
結婚式という絶好のタイミングで、ぜひ、たくさんの方をお招きしてください。
感謝の幅がグンと広がりますよ。
いかがでしたか? 貯金が100万円あれば、どんな結婚式もできることがわかっていただけたと思います。
でも、大事なのは、お金ではありません。
どんなカタチであれ、結婚式をすると、かけがえのないものが手に入ります。
かけがえのないもの・・・それは、おふたりだけの“人生の分岐点”。
幸せな結婚生活のスタートに、なくてはならないことなんですよ。

河合 美香Kawai Mika

インターネット通販会社でアパレルのバイヤーを経験後、「人と触れ合えて、女性が長く輝ける仕事がしたい」との思いが募り、関西にあるウエディングスクールに入校。卒業後、関西のウエディング会社に就職。3会場でウエディングプランナーを経験後、現在、「ザ・スイート銀座」のゼネラルマネージャー。
バリューマネジメントグループ