結婚式は、ゲストの人数が多ければ多いほど、新郎新婦さまの負担額が減ります。
なぜなら、人数が増えても変動しない「固定費」という費用があって、これを人数で頭割りすると、1人あたりの固定費は人数が多いほど少なくなるからです。
1人あたりの固定費が少なくなる＝ご祝儀の目減りも少なくなります。
もちろん、人数が多いほどご祝儀の総額も増える、ということはおわかりですよね？

ではさっそく、何名分のご祝儀があると結婚式費用がまかなえるのか、計算してみましょう。

ゲスト30名の場合

30名の場合、ゲストの顔ぶれはご親族がほとんどだと思います。

ご親族からいただくご祝儀の相場は7万円。
ただし、ご夫婦で1ご祝儀、ご家族で1ご祝儀、というケースが多いため、30名×7万円ではなく、一例として、15名×7万円と計算します。ご祝儀の合計は105万円です。
では、30名分の結婚式費用は？
先ほど計算した固定費に、引出物の金額と、料理・飲み物の金額（いずれも金額は一例）を加えてみましょう。

ゲスト60名の場合

60名の場合、ご親族、ご友人、職場関係、この3パターンのゲストが想定されます。
ご親族のご祝儀相場は7万円、ご友人と職場関係のご祝儀相場は3万円です。
均等に20名ずつ割り当ててみましょう。
1)ご親族20名分のご祝儀（一例）
　10名×7万円（20名を10名にする理由は説明済みです）＝70万円
2)ご友人20名分のご祝儀（一例）
　20名×3万円＝60万円
3)職場関係20名分のご祝儀（一例）
　20名×3万円＝60万円
60名分のご祝儀合計は、190万円となります。
では、60名分の結婚式費用を計算してみましょう。

ゲスト70名の場合

60名のゲスト内訳に、ご親族を5名、ご友人・職場関係を5名、それぞれ増やします。
ご親族のご祝儀相場は7万円、ご友人と職場関係のご祝儀相場は3万円です。
1)ご親族25名分のご祝儀（一例）
　15名×7万円（25名を15名にする理由は説明済みです）＝105万円
2)ご友人・職場関係45名分のご祝儀（一例）
　45名×3万円＝135万円
70名分のご祝儀合計は、240万円となります。
そこで、70名分の結婚式費用を計算してみましょう。

でも、これだけは忘れないでください

ゲストのみなさまは、ご祝儀以外にも、おふたりのために次のようなお金と時間をかけてくださいます。
お祝いの場にふさわしい服装や靴、バッグなど（新調される方も多いです）
女性の場合は、ヘアサロンやネイルサロンの費用
ご祝儀を包むためのご祝儀袋
そして何より、結婚式に参列するための貴重な時間 つまり、3万円や7万円のご祝儀には、3万円や7万円以上の価値があるのです。
だからどうか、感謝の気持ちを忘れないでください。
ご祝儀以内で結婚式をする工夫も大事ですが、ゲスト一人ひとりの想いに、最大限のおもてなしで応えてさしあげてくださいね。