結婚LABO(ラボ)他人に聞けない結婚式の悩みにプランナーの本音トーク続々! プロフェッショナルガイド

Question 今回のお悩み

ウエディングプランナー 高橋侑香里さんのアドバイス ウエディングプランナー
高橋侑香里さんのアドバイス

Answer

ブライダルフェアに行って「いいな」と思う会場があるのだけれど、親御さまが気に入ってくださるかどうか少し不安・・・という方からのご質問です。 実は、同じような不安を抱えている新郎新婦さまが増えてきています。
なぜなら、おふたりはブライダルフェアでリアルな体験をしてきていますが、親御さまは、おふたりから話を聞くだけだから。
チャペルでの挙式の様子も、お料理の味も、そこで見た景色も、すべて想像することしかできないからです。
逆の立場に立って考えてみましょう。
ある日突然、お母さまに「いいお花のお教室を見つけたんだけど、行かない?」と、誘われたとします。
行きますか?
その教室はどこにあって、生け花?それともフラワーアレンジメント?どんな先生で、授業料はいくらぐらい?少人数制?それとも大きな教室?ほかにどんな生徒さんが来てるの?ていうか、そもそもなぜ、お花の教室??
・・・というように、わからないことがたくさんありませんか?
親御さまも、同じなのですよ。
あなたが「ここで結婚式したいな」と思った会場について、聞きたいことが山ほどあるのです。
つまり、親御さまのイメージが膨らむように、話すことが大切なのです。>

ブライダルフェアで体験したことをリアルに話す


リアルに話す、と言っても、1から10まで順を追って話す必要はありません。
ポイントは「おもてなし」。
ほとんどの親御さまが、ゲストのみなさまに対するおもてなしを重要視されるからです。
そこで、おふたりが実際、どんなふうにおもてなしをされて、どう感じたか?
ここに的を絞り、実体験をふまえてお話しされるとよいでしょう。
例えばこんなふうに・・・
「料理がすごくおいしかったんだけど、それだけじゃなくて。披露宴のコース料理を、ゲスト一人ひとりに合わせてカスタマイズしてもらえるんだって。ほら、ウチのおじいちゃんって塩分控えないとダメでしょ?そういう人がいたら味付けまで変えてもらえるんだよ」 「その日たまたま雨でさぁ。電車も遅れてて、予約の時間にちょっと遅れたんだよね。そしたら、会場の入口にスタッフの人が傘さして立ってて。『ご見学の○○さまと△△さまですか?お足元のよくないなか、ありがとうございます』だって。びっくりしちゃった。雨の中ずっと待っててくれたのかなって」 「プランナーの人があちこち案内してくれたんだけど、その途中でいろんなスタッフとすれ違うじゃん。みんな立ち止まって『おめでとうございます』ってあいさつしてくれるんだ。なんか嬉しいよね。結婚式の日もあんな感じだったら、会社の部長とかマナーに厳しいから安心だなあ」 これらはごく一例ですが、共通しているのは会場のスペックではなく、「おもてなし」です。
そして、おふたりが実際に体験したおもてなしだからこそ、親御さまはリアルにイメージすることができ、「そんな会場なら、ゲストのみなさまにも喜んでいただけるかも」と、安心されることと思います。

「おもてなし」に的を絞って会場を見学する


ところで、「おもてなし」を重要視されるのは、親御さまだけではありません。
「忙しいなか、遠いところ、わざわざ自分たちのために集まってくださるのだから、おもてなしに全力を注ぎたい!」
そう願っている新郎新婦さまも、実はものすごく多いです。
そこで、「おもてなし」のレベルをチェックするポイントを3つ、ご紹介しますね。
料理
ゲスト一人ひとりに合わせて個別対応ができるかどうか。
味付けはもちろん、アレルギー食材や苦手な食べ物への対応ができるかどうかも重要です。
サービススタッフ
料理を運ぶスタッフに好感がもてるかどうか。
どんなに美味しい料理も、サービススタッフのテンションが低いと台無しです。
アクセスケア
初めての土地でも迷わず行けるかどうか。
「○○駅から徒歩すぐ」だと、一見アクセスがよいように思いますが、結婚式には全国各地からゲストがお越しになります。駅の出口を間違えると、迷って歩き続ける可能性も・・・。
駅近じゃなくても、主要駅から送迎バスが出ているほうが、むしろ親切ですよね。
いかがでしたか? 次のブライダルフェアではぜひ、おもてなしのレベルが高いかどうかをチェックしてみてください。
「どんなふうにもてなされて、自分たちはどう感じたか?」
そんな視点をもって見学してみると、親御さまに報告するポイントが多数見つかります。
その思いは親御さまに通じ、きっと、ほめてくださると思いますよ。

高橋侑香里

高橋 侑香里Takahashi Yukari

証券会社の営業職を経て2012年、ウエディングプランナーに転向。一見ことなる仕事に見えるが本質は同じで、契約時がゴールではなく、そこからが始まりという点において魅力を感じている。「だからこそ、本当に価値があって、お客様に一番合う最高のものを提供したい」との思いが募り、新郎新婦の夢や思いを形にし、悩みにとことん付き合うプランナーを目指す。京都、神戸にある文化財の会場を経て現在、AKAGANE RESORTのウエディングプランナー。
バリューマネジメントグループ