結婚LABO(ラボ)他人に聞けない結婚式の悩みにプランナーの本音トーク続々! プロフェッショナルガイド

Question 今回のお悩み

ウエディングプランナー 川人麻世さんのアドバイス ウエディングプランナー
川人麻世さんのアドバイス

Answer

海外挙式は「イメージ通りの結婚式」!?


ゼクシィの「結婚トレンド調査2015」によると、海外挙式をしようと思った理由は次の通りです。
1位「新婚旅行を兼ねてできるから」58%
2位「憧れだから」55%
3位「堅苦しい結婚式をしたくないから」49%
4位「多くの人を呼びたくないから」47%
あなたはどう思いますか?
海外挙式に憧れている方なら、1位と2位の理由には共感しますよね。
「ハワイとかグアムとか、海外のウエディングリゾートって憧れる!」
「新婚旅行も一緒にできるからお得!」
「海外の素敵な景色の中で写真を撮りたい!」
わかります!こんなふうに結婚式のイメージがはっきりしているカップルに出会うと、ウエディングプランナーとしてはとても嬉しいです。 でも・・・何か抜けてはいませんか? 国内の結婚式は、挙式と披露宴をセットで考えるのが普通ですよね?
でも海外挙式の場合、「海外で挙式すること」だけに目的が置かれていて、みなさまに感謝を伝える「披露宴」がありません。
これって本当に、おふたりの「イメージ通りの結婚式」なのでしょうか?

感謝を伝えたいのは家族だけ?


ここでもう一度、ゼクシィの「結婚トレンド調査2015」を見てみましょう。
海外挙式の人数は「新郎新婦とその家族」88〜94%
海外挙式のゲスト数は「6〜10名」
ほぼほぼ、両家の家族のみです。
おふたりが感謝を伝えたいのは、ご家族だけですか? 例えば、学生時代、クラブ活動、職場、サークル・・・いろんな場所で、いろんな方々と関わりをもってこられたからこそ、今のおふたりがあるのではないでしょうか。
そのすべての方々に感謝を伝え、人生のパートナーを紹介する、それが「お披露目」です。
お披露目したい方をすべて海外挙式に招待されるならともかく、そうでないのなら、お披露目の場を設けないという選択肢はありませんよね。

お披露目はふたりらしく、自由なスタイルで!


海外挙式後のお披露目会に、ルールはありません。 お料理は、各自が好きなものを召し上がるビュッフェ形式にすれば気楽です。
もっと手間や費用を抑えたいなら、ウエディングドレスを着なくてもいいと思いますよ。
ゲストにも「普段着でお越しください」と伝え、会費制パーティにしましょう!
大勢呼ぶのが苦手なら、親しいご友人だけの会にすればいいわけですし、場所は、海外挙式後パーティ専門の結婚式場もありますが、レストランやカフェ、居酒屋でもOKだと思います。
これなら、「海外挙式をしようと思った理由」の3位「堅苦しい結婚式をしたくないから」と、4位「多くの人を呼びたくないから」も、スッキリ解決しませんか?
お披露目の本質は、「感謝を伝え、夫婦になったことを報告する」ことです。
おふたりらしく自由なスタイルのお披露目会を、ぜひ実現してくださいね。

川人麻世

川人 麻世Kawahito Mayo

大手ドレスショップのスタイリストからウエディングプランナーに転向し、2010年中途入社。滋賀、神戸の会場を経験して現在、ザ・スイート銀座のチーフプランナーとして活躍中。型にはまらない、一組ひと組のオリジナルウエディングの提案をモットーとする。目標は「ウエディング業界のイノベーションと、同業他社や他業種とのコラボ実現。そして、後輩プランナーがもっと活躍できる環境づくりにも尽力していきたい」
バリューマネジメントグループ