きっとこの親御さんは、資金援助をしていなくても、あれこれと口出しをされるでしょう。
でも、実はこれって、すごく大きなチャンスなんですよ!
ポイントは次の3つです。
「誰かのせい」にしないために
まず、ふたりの間で結婚式のイメージはできていますか?
できているなら、ふたりが譲れないポイントを決めて、親御さんにちゃんと話しましょう。
上手に話すコツは、最初に親御さんの話を聞いてあげること。
親というものは、子どもが生まれた時にすでに、「こんな結婚式をしてほしいな」といった想いを抱いて生きているからです。
どんな結婚式がしてほしいのか、聞くだけでいいのです。
そのうえで、「僕たちはこうしたいと思ってる。なぜなら……」と説明をしましょう。
大事なのは、「誰かのせい」にしないこと。
「あのとき、お義母さんに言われたから……」と後悔する未来なんて、わざわざ選ぶ必要はありませんよね?
第三者に頼ってみるのも一案
とはいえ、こういった話し合いをせずに結婚式を迎えてしまった新郎新婦さまが、ほんとうはどれだけ多いことか!(その先に待っているのは嫁姑問題です)
つまり、なかなか話し合いができないという事実がここにあります。
そこで頼りになるのが、ウエディングプランナーの存在。第三者です。
2つの家があれば、2通りの価値観があるのは当たり前。
価値観がぶつかり合った時こそ、第三者からみてよりよい道を探り当て、丸く収めるのがウエディングプランナーの仕事です。
そして、おふたりは、全部を人任せにするのではなく、おふたりの新しい価値観を作るつもりで挑んでください。
そう、これはチャンスなのです。
結婚後、かならず大きな財産になりますよ。
最終手段として新郎をキーパーソンに
たとえば、ウエディングドレスのことで彼の親御さんともめているとしましょう。
そうなったらもう、彼の出番です。たとえばこんなふうに……
「お母さん、これは言わないでくれって彼女に言われてるんだけどさ。
実はあいつ、ほんとは前から憧れていたドレスがあって。
でも結婚するということは、うちの家に入ることだから、お母さん達を喜ばせたいってほんとに思ってる。だから、お母さんが好きなドレスを着るって言ってくれてるんだ。
でも俺は、あいつにとって一生に一度の結婚式だから、好きなドレスを着せてやりたい。
お母さん、あいつに好きなドレスを着せてやったらダメかな?」
ポイントは、主人公を「俺」にすることです。
それが愛する彼女を守るということです。
新郎さん、男になってください!
上田 知世 Tomoyo Ueda |
結婚式の司会を経て、ウエディングプランナーに転向。9年間の間に、ホテル、ゲストハウス、レストランといった全ジャンルの結婚式を手がけ、担当した結婚式は300組を上る。現在、ウエディングスクールの校長として、ウエディングプランナーの養成に力を注ぐ。
バリューマネジメントグループ