結婚LABO(ラボ)他人に聞けない結婚式の悩みに プランナーの本音トーク続々!プロフェッショナルガイド

ある調査によると、2012年度に婚姻届を出したカップルのうち、約1/4が再婚というデータがあります。しかもそのうち、約40%前後のカップルが挙式や披露宴を行われています。
このデータから読み取れるのは、再婚される方が年々増加しているという現実。さらに、「再婚だけど結婚式します!」というカップルも、年々増加しているのです。私自身も、再婚カップルの結婚式を担当させていただくことがあります。

そこで、私のプランナー経験をふまえて少しアドバイスを。

Q. 2度目の結婚式・・・やっぱり乗り気がしないです。

A. ゲストにとっては、”目の前の”お二人の結婚式は初めてですよ。

再婚と言う事情があるかもしれません。でも、新しい方とめぐり合い、お互い幸せな人生を歩きはじめる素敵な日なのです。
ゲストの方にとっては、結婚式にもう一度出席するわけではなく、”目の前の”お二人で挙げる初めての結婚式に出席するわけです。何の遠慮もいらないし、むしろ、みなさまにきちんとお披露目して、これまで支えていただいた感謝を伝え、誓いをたてることが大切です。
お二人と、お二人の大切な方々同士の絆を深めるためにも、必要だと思いませんか。

Q. 彼は初婚だけど、私は再婚。だから結婚式はしなくていいですよね?

A. 結婚式は、彼を一人前の男にしてあげるチャンスです。

結婚式は、これまで支えてくださった多くの方に感謝を伝えるとともに、これからお世話になる方々にきちんとご挨拶をする、という場でもあります。つまり、ケジメですね。ケジメをつけることによって人は成長するものではないでしょうか?彼が初婚なのに結婚式をしないままだと、ケジメをつけるチャンスを奪うことにもなりかねません。
それに、彼との新しい人生のスタートなのですから、ご親族関係・会社関係の皆さまへ結婚式を通じてご挨拶をすることで、彼とのこれからの結婚生活がスムーズにいくものですよ。
その辺りを考慮して、一度お二人で話し合われてはいかがでしょうか?

Q. 彼が再婚で、私が初婚。結婚式にかける想いが全然違うんです。

A. 再婚の男性に言いたい。「彼女とご両親の気持ちを考えてあげて!」

これはもう、声を大にして言いたいです。
「オレ再婚だから、結婚式は・・・」なんて先に言われちゃったら、彼女は何も言えなくなってしまいますよ。ですから、彼女に代わって私から言わせていただきますね。
「女性にとって、ウエディングドレスを着るのは憧れ。お父さんと腕を組んでバージンロードを歩く姿を楽しみにしています!それに彼女の親御様は、女の子が生まれたときから結婚式を迎えるのを心から楽しみにしているのです!!!」
再婚の男性のみなさま、ちょっとした一言で彼女や親御様の夢を奪ってしまうことがあります。
彼女に自分の気持ちを伝える前に、一度彼女や親御様の気持ちを考えてあげてみてくださいね。

Q. ご祝儀やお祝いを2回ももらうのが申し訳なくて。

A. 「ご祝儀は遠慮します」とお伝えされる方もいらっしゃいますよ。

確かに、1度目の結婚式でご祝儀やお祝いをいただいたゲストに対しては、ちょっと悩みますよね。私の担当したカップルは、その方に「ご祝儀は遠慮します」と事前に伝えることで気持ちを整理されました。それでも、当日にご祝儀をお持ち頂く方はいらっしゃいますので、その時はありがたく、ゲストのお気持ちを受け取ってはいかがでしょうか。

Q. 年齢的に、ウエディングドレスを着るのが恥ずかしいです。

A. 40〜50代の花嫁に似合うドレスも増えていますよ。

最近は、シンプルで上質なデザインが増えてきているので、たくさんのドレスの中からお選びいただけると思います。年齢的に気になるのは二の腕あたりかと思いますが、ビスチェタイプのドレスにボレロを羽織って素敵に着こなされる方もいらっしゃいます。

Q. 挙式だけで、披露宴ナシでもいいですよね?

A. 多様化してきたウエディングスタイルを活用しましょう。

今、結婚式のスタイルはものすごく多様化しています。
挙式なら、ふたりだけで挙げたり、フォトウエディングという写真だけのスタイルも。また、家族結婚式という内輪だけで行う方法もあります。お二人の気持ちと、両家の希望を一致させて、最適な結婚式を選ぶことができると思いますよ。
同じように、披露宴のスタイルも実にさまざまな方法があります。
1.5次会というカジュアルなパーティなら、お色直しや余興、スピーチを省略した自由なプログラムを作ることができますし、会費制パーティならご祝儀の悩みも一気にクリアできますね。
ちなみに、再婚カップルに一番人気のあるパーティスタイルはレストランウエディングです。ごく親しいゲストをお招きしてアットホームにできますし、ゲストが結婚式の参列経験が多い方なら、料理の美味しい会場のほうが安心ですね。

いかがでしたか?
再婚は、決してネガティブなことではありません。
むしろ、離婚という悲しみを乗り越えて愛しい人に巡り逢い、結婚することが決まったのだから、大きな大きな幸せなのです。周りの方々も心からお祝いしたいと思っているはずですよ。

河合 美香

Kawai Mika

インターネット通販会社でアパレルのバイヤーを経験後、「人と触れ合えて、女性が長く輝ける仕事がしたい」との思いが募り、関西にあるウエディングスクールに入校。卒業後、関西のウエディング会社に就職。3会場でウエディングプランナーを経験後、現在、「ザ・スイート銀座」のゼネラルマネージャー。
バリューマネジメントグループ