テーマを決めると準備がスムーズに。ゲストの印象も変わります
おふたりの結婚式と、さらにご友人の結婚も決まったんですね!とても嬉しいニュースを聞いて、「良かったね、おめでとう!」という気持ちをもたれたのではないでしょうか?その一方で、「あれ?私たちの翌週?共通のゲストもいそうだし、比べられたらどうしよう・・・」という気持ちもよくわかります。
そこでまず、お伝えしたいことがあります。
「おふたりの結婚式のテーマを大事にしていただきたい」ということです。
例えば、おふたりの共通の趣味だったり、結婚式への想いだったり。結婚式を通じて、おふたりからゲストのみなさまへ伝えたい気持ち、というテーマも素敵ですね。また、色をテーマにするという方法もあります。色にはさまざまな意味が込められているので、「決意」を示すホワイトでカラーコーディネートをされたり、「感謝」という意味のピンクをテーマカラーにされる新郎新婦様もいらっしゃいます。
さらに、おふたりならではのエピソードを元に、こんなに素敵なテーマを決められた新郎新婦様も!
新郎様「ふたりで出かけるとなぜかいつも雨になるんですが、テーマが雨だと変ですか?」
新婦様「雨って、色に例えるとブルーですよね。私はできるだけいろんな色を使いたいんです」
そこで、「雨」と「色」の両方をテーマに据えて一緒に考えました。雨は、「恵みの雨」と言われるように、地球上の生物が生きていくうえで絶対必要なもの → でも、雨は365日毎日降るわけではない → それなのに、おふたりが会うと必ず雨が降るって、実はすごいことなのかも! → 結婚式当日にも雨が降るかもしれない → それなら「ゲストのみなさまの笑顔のおかげで雨が上がって、空に虹が架かりました」という設定は?
というふうに考えていった結果、おふたりの結婚式のテーマは「雨のち虹」に!
もちろん、カラーコーディネートは「虹色」。とてもカラフルで、華やかな結婚式でした!
こんなふうにしてテーマを決めると、結婚式の準備がとてもスムーズに動き出します。
また、テーマのある結婚式は、ゲストのみなさまにもより喜ばれるようです。
結婚式のあとで、ご家族やご友人に感想を求められたとき、テーマのない結婚式でもきっと「いい結婚式だったよ」と言ってくださるでしょう。でも、テーマのある結婚式なら、「こんな新郎新婦でね、テーマは○○○で、結婚式もこんなふうに展開していって、すごく楽しかったよ!」と、語ってくださるはず。つまり、結婚式のあともずっと語り継がれるのです。
プラスαのエッセンスを加えて、おふたりにしかできない結婚式を
結婚式のテーマを決めること。それは、おふたりにとっても、ゲストのみなさまにとっても、いいことばかりだということがわかっていただけたかと思います。
さらにもうひとつ、おすすめしたいことがあります。
それは、結婚式のテーマにプラスαのエッセンスを加えること。プラスαのエッセンスは、おふたりの気持ちを棚卸ししていく過程で自然と生まれます。例えば、おふたりがどんなふうに出会って結婚するに至ったのか?「結婚しよう」と思ったのはどんな瞬間だったのか?結婚式とは、おふたりにとってどんな意味をもっているのか?といった、マインドの部分ですね。
こういうお話をおふたりの間であらためてすることは、実はあまりないのかもしれません。だからこそぜひ、お話をしてみてほしいのです。そして、おふたりが想いを共有して創り上げた結婚式は、それだけでもうオンリーワン!誰とも比べることができない「世界にひとつの結婚式」なのですよ。
“結婚式をひかえた花嫁同士”、ともに歩んでいける仲間に
ここまで読んでくださった方なら、おふたりの結婚式は誰とも比べられるものではない、ということに気付いていただけたかと思います。
それでも、結婚式の日取りがとても近いご友人のことが気になってしまうなら?
もしも気さくに話せる間柄なら、情報交換ができるかもしれません。どんな演出を計画していて、そこにはどんな想いを込めたのか。どんな会場コーディネートにして、そのテーマはおふたりのどんなエッセンスを加えてできたものか。そういった「結婚式への想い」を、伝え合ってみてはいかがでしょうか?大丈夫。結婚式をひかえた花嫁同士なら、ともに歩んでいける仲間になれると思いますよ!
あえて繰り返します。結婚式は比べられるものではありません。おふたりだからこそ創り上げることのできる素敵な1日を、おふたりオリジナルの結婚式のテーマにのせて、ゲストのみなさまに語り継がれるような結婚式を、ぜひ実現してくださいね。
八木 陽子 Yoko Yagi |
7年間の間に、手がけた結婚式の件数のべ200組のチーフプランナー。現在、京都・滋賀を中心に活躍中。「ウエディングプランナーは天職。他の仕事をする気がしません」
バリューマネジメントグループ