結婚LABO(ラボ)他人に聞けない結婚式の悩みに プランナーの本音トーク続々!プロフェッショナルガイド

結論から申しますと、合わせる必要はありません。

新郎側と新婦側の招待人数は、ちがって当たり前。普通のことですよ。
なぜなら、あなたと彼とは育ってこられた環境もちがえば、これまでの人生で関わってこられた人の数もちがうのだから。つまり、ご親族の数もちがうし、職場や友人関係で招待したいゲストの数も、ちがって当然のことなのですよ。

実際、新郎側と新婦側の招待人数の割合が7:3という披露宴はとても多いですし、ゲストのみなさまも、人数の差を気にされている様子はありませんでした。

ただし、次のようなことに気をつけて、招待するゲストをリストアップしてみてください。

招待するゲストを選ぶ際に気をつけたい2つのこと

【親族編】親族紹介の場で、もれなく全員を紹介することができるかどうか?

結婚式当日には、「親族紹介」の時間を設けられると思います。
親族紹介とはその名の通り、両家が一堂に集まって、お互いのご親族を紹介し合う場なのですが、この時、「私たちの親族は、本日、全員が集まっています」と紹介することができたなら、たとえあなたのご親族がお相手のご親族より少なくても、何も言われないはず。
逆に言えば、健康上の理由など事情がない限り、ご親族はもれなく招待するべきなのです。

【職場・友人編】結婚式の後、人間関係に影響が出ないかどうか?

職場の方を招待する場合も、ご親族と同じ考え方をしましょう。
招待する方と、しない方が職場で顔を合わせる可能性がある場合、結婚式の後の人間関係に影響が出るかもしれません。つまり、あなたが職場で関わっている方はすべて、もれなく招待するのがマナーなのです。
ご友人の場合も同じこと。後で後悔しないためにも、なるべく多くのご友人をリストアップしておいたほうが安心ですね。

ここまでで、新郎側と新婦側の招待人数が同じになるはずがない、と理解していただけたと思います。とはいえ、こんな風に捉えられる親御さまがいらっしゃるかもしれません。
「親族はともかくとして、職場や友人の数は合わせたほうがいいんじゃないの?」

答えはNOです。

職場の規模も、ご友人の数も、ちがって当たり前だからです。
それでも気になさる親御さまには、こんな解決法をお話しすれば、安心していただけると思います。

共通の友人には「新郎新婦友人」として出席していただき、数を調整する
1つのテーブルの着席人数で調整する(人数が多い側は1卓に最大人数、少ない側は1卓に3〜4名というように。結果的にテーブルの数が揃えば、親御さまも納得されるでしょう)
主賓の肩書きの書き方を統一する(会社名と役職名を書くのか、略称で「新郎上司」「新婦上司」とするのか。実際には、招待人数よりも主賓の肩書きを気になさる親御さまが多いようです)

ほかにも、さまざまな方法がありますから、会場のウエディングプランナーに気軽にご相談なさってくださいね。

いかがでしたか?

結婚式は、新郎側、新婦側、と、区別するものではありません。
おふたりで1つの結婚式を作ってゆくものだから、招待人数を競う必要なんて全然ないのです。

むしろ、気にしていただきたいのは、「呼ばない後悔」をしないようにすること。
お相手の友人の数に合わせて、呼ばなかったご友人ができてしまうと、きっと一生もやもやした気持ちを抱いて付き合うことになってしまいます

ご親族に関しても同じです。将来かならず、招待した方としなかった方が、顔を合わせる場面が出てきます。どちらもおふたりにとっては、お世話になっていく大切な方ですよね?それなら、全員もれなくご招待しておいたほうが、あとあと、いい人間関係が築けますよ。

小松 誠子

Komatsu Tomoko

高校生の時に自身の姉の結婚式に出席し、人生でいちばん輝いている姉の姿に感動した体験が忘れられず、大学卒業後、ウエディングプランナーに。鮒鶴 KYOTO KAMOGAWA RESORT ほかで累計約160組の結婚式を担当。目標は「『はじめまして』の瞬間から信頼関係が築けるプランナーになること。そして、結婚式をきっかけに、おふたりがゲストのみなさまと絆を深められるようお手伝いをすること」
バリューマネジメントグループ