この仕事をしていて日々思うことがあります。
結婚式は、おふたりが夫婦として初めて向き合う大きな決断。
だからこそ、おふたりで一緒に悩み、力を合わせて踏み出した第一歩を見て、親御さまは「成長したなあ」と感じ、安心されるのではないでしょうか。
会場選びも、そのひとつだと思うのです。
今は自由に結婚式場がえらべる時代
親御さまの世代が結婚された頃は、結婚式場も今ほど多くはなくて、選ぶ余地さえなかったと聞いています。
でも今は、たくさんの結婚式場があります。
しかも、ホテルや専門式場だけでなく、ゲストハウスやレストランからも選べて、ウエディングスタイルも実に多彩で自由です。
親御さまの多くはそのことを理解していらっしゃるようで、会場見学に来られる新郎新婦さまの約8割が、「親には任せてもらってます」とおっしゃいますよ。
ただ、次のような視点で会場を選ぶと、親御さまがより安心されると思います。
「ここで結婚式ができるの!?」と喜ばれる会場を
親御さまがいちばん気になさるのは、ゲストや親族に失礼がないかどうかです。
会場の格はもちろんですが、料理のクオリティや、くつろげる空間かどうか。
この点がクリアできれば安心していただけるとは思いますが、少し物足りないですよね?
例えば、親御さまがこれまで結婚式で招かれたことのないような空間はいかがでしょう。
レトロな雰囲気で、かつては文化人やセレブリティが集った伝説の社交場や、重要文化財に指定されていて、一般の人びとには公開されていない純和風建築。
歴史と文化の香りが漂う空間は、親御さまのイメージをくつがえすかもしれません。
「えっ、ここで結婚式ができるの?」と、必ず驚かれます。
そして、ご親族を招待する日を、親御さまは楽しみにされるのではないでしょうか。
みなさまも「こんなすごいところに招待してもらえるなんて!」と喜ばれます。
空間に加えて、次のことも視野に入れておきましょう。
料理は、普段口にすることのないようなスペシャル感があるかどうか?
また、アレルギー対応など、きめ細やかな個別対応をしてもらえるかどうか?
遠方から来られるゲストの交通・宿泊面でのケアができるかどうか?
とくに宿泊は、親御さまも気にされますが、結婚式のメインは宿泊ではありません。
せっかく来てくださるのだから、会場が山側なら海側のホテルにお部屋を取って、観光という楽しみも用意してあげると、もっと喜ばれると思いますよ。
必要なのは、親御さまやゲストに喜んでもらえる会場かどうか?という視点です。
そうやって、おふたりでがんばって探してきた会場だからこそ、親御さまには【報告】するのではなく、こんな風に【相談】を。
「この会場なら喜んでもらえると思うんだけど、どう思う?」
きっと、おふたりの気持ちも思いやりもしっかり伝わって、親御さまは安心してくださることでしょう。
結婚式の会場選びは、夫婦としての決意を表す第一歩なのかもしれませんね。
藤原 歩美 Fujiwara Ayumi |
大学在学中のアルバイトでプロポーズの瞬間に立ち会い、人びとの人生に関わる仕事の素晴らしさを知る。2011年、バリューマネジメントに新卒入社。京都、滋賀、神戸の3会場でキャリアを積み、現在、神戸迎賓館チーフプランナー。将来の夢は、自社のプランナー教育だけではなく、もっと多くの会場に幸せな結婚式運営のノウハウを伝えられる人材になること。
バリューマネジメントグループ