挙式と披露宴。それぞれに意味はあるものの、どちらかを選ばなければならないのなら、私も披露宴を選ぶと思います。
それに、披露宴のみでも素敵な結婚式を挙げた方はたくさんいらっしゃいます。
次にご紹介するのは、今でも時々思い出すほど感動的な披露宴です。
「親御さまへの感謝」をテーマに作った感動ビデオ
それは、ご家族とご親族のみのアットホームな披露宴でした。
「一緒に過ごす時間を大事にしたいから」と、挙式はされませんでした。
そんな披露宴のテーマは「親御さまへの感謝」。
ビデオ上映も、新郎新婦さまのプロフィールビデオではなく、親御さまの若い頃の写真や、親御さまの結婚式の写真を集めて編集し、さらに、ご近所の方々からのビデオレターも撮影。
思いがけないサプライズ上映に、親御さまは涙が止まらないご様子でした。
そしていよいよ披露宴もおひらきが近づき、新郎さまの謝辞の時間に。
ずっと笑顔だった新郎さまもさすがに感極まって号泣・・・。
「がんばれ!」との、おじいさまの声援に励まされ、絞り出した言葉がまた感動!
「今、自分たちがこうしてここに立っていられるのも、親父とおふくろが出会って、結婚して、俺を生んでくれたおかげです。
ふたりが出会った時のように、こうして妻と出会うことができた。
親父、おふくろ、ほんとうにありがとう」
父と息子の感動的なシーンを、今でも忘れることができません。
ご友人とご家族が協力して実現した、サプライズ披露宴
もう1つのエピソードは、新郎新婦さまのご友人によるサプライズ披露宴です。
その新郎新婦さまは、ある会場を挙式直前にキャンセルされました。
「落ち込んでいる新郎新婦を、なんとか励ましたいんです」
と、新郎新婦さまのご友人から相談された私。
そこで、お金のかからない方法を一緒に考えました。
会場は地元の公民館。新婦さまのドレスはご友人のお姉さまから借りたもの。
ウエディングケーキは地元のケーキ屋さんが協力してくださいました。
そして新婦さまのお母さまには、手紙を書いて披露宴で読んでいただくことに!
結婚式をあきらめていたお二人にとって、最高のサプライズ。
ご友人や、ご家族の愛情に包まれて、感動もひとしおだったと思います。
例えば、マラソンの伴走者のように
いかがでしたか?
お金をかけなくても、披露宴のみでも、素敵な結婚式を挙げられることが
わかっていただけたのではないでしょうか。
素敵な結婚式。そのヒントは、実はお二人の中にあるのです。
「何のために結婚式がしたいか?」を、考えてみてください。
こうお話しすると、ほとんどの方が意外な顔をされますが、まず、考えていただきます。
そうすると、
「なんとなく、するものだと思ってた」と言っていた方も、
「親に言われて仕方なく」と言っていた方も、
お二人にしか出せない答えを見つけてこられるのだから、結婚式って素晴らしいですね。
でも、答えがわからなくなっちゃう時や、ちょっと疲れたなぁという時もあると思います。
そんな時はぜひ、ウエディングプランナーを頼ってほしいのです。
私たちウエディングプランナーは例えるなら、マラソンの伴走者。
結婚式というゴールを目指して、お二人と一緒に走ります。
そしてもし、お二人が道に迷うことがあれば、「こっちですよ」と誘導します。
加藤 里江子 Kato Rieko |
大手求人広告会社の営業を経て2011年中途入社。反響が見えづらい前職にはない、顧客に最高の満足を約束できるブライダルの仕事に没頭。また、「結婚式の価値を高め、地域経済に貢献する」という企業理念にも感銘を受ける。東京・神戸・京都のゲストハウス・レストラン・ホテルでのプランナー経験を積んで現在、ロイヤルオークホテルのプランナーとして活躍中。目標は「すべてのお客さまに『あなたに会えてよかった』と言っていただくこと」
バリューマネジメントグループ