新郎新婦さまで折半するのか、新郎さまが多めに出すのか、それともゲストの人数によって負担額を決めるのか・・・悩むところですよね。
結婚式の費用分担はケース・バイ・ケースなので、「こうしましょう」とは言えませんが、モメずにキレイに使うコツをご紹介します!
「家」から「人」へ、
時代とともに変遷した結婚観
信じられないかもしれませんが、ひと昔前まで、結婚は「家」同士でするものでした。
そのため、結婚式の費用も「お嫁にいただく側の新郎家が全額負担」「婿に来ていただく側の新婦家が全額負担」が常識でした。
もちろん、結納金とは別。そう遠くない、昭和時代の話です。
時代が変わって現在、結婚は「家」ではなく、「人」という意識が主流ですよね。
結婚式の費用も、家が出すのではなく、新郎新婦が出す、というスタンスです。
でも、会場側からの請求書は1枚しか出せませんので、結局、おふたりで話し合っていただくしかないのです。
そこで、ぜひおすすめしたいのが、共同財布です。
共同財布は、
いい夫婦になるための予行演習
結婚式の費用を、どこからどのように捻出するのか?これは、結婚が決まったらすぐリアルに考えておきたいことです。
それができている新郎新婦さまは、結婚式の費用を計画的に使うことができています。
逆に、それができていない新郎新婦さまと打合せしていると・・・
「え?貯金これぐらいあるって言ってたよね?」
「え?それ、5年前の話だし」
「は?」
「はぁ?」
・・
・と、打合せ中にモメてしまうことも。
後でモメないためにも、お互いの収入や貯金額をクリアにして、その中から結婚式に使える共同財布を作りませんか?目標額を決めて共同貯金を始めるのもおすすめです。
「えー・・・お金の話ってなんかしにくい」
そうでしょうか?
結婚生活が始まると、毎月の家事費、住宅ローン、子育て資金など、お金の話は超現実になってきます。
結婚する前に、お金の話をきちんとするということは、いい夫婦になるための予行演習でもあるんですよ。
昔ながらの考えを
大切にされている親御さまも
ところで、費用分担に対する考え方は時代とともに変わってきた、と最初に言いました。
が、昔ながらの考えを大切にされている親御さまは、まだまだいらっしゃいます。
例えば、ゲストの人数に両家で差がある場合。人数が多い側の親御さまのほとんどが、
「お相手さまのゲストが少ないのに、折半するのは申し訳ない」と、人数割りにされます。
ほかにも、親御さまから費用分担にまつわる相談を受けることが、実はたくさんあります。
親御さまの意向は、なるべく早い段階で確認しておきましょう。
結婚式の費用を援助していただくにしろ、いただかないにしろ、です。
「彼のほうが20名で、うちが40名になりそうなんだけど、費用はふたりで折半しようって話してて。それでいいよね?」
というふうに、親御さまに確認するスタンスがいいと思います。
「うちのほうが多いんなら、援助するからその分負担しなさい」とおっしゃるかも知れませんし、
「いいんじゃない?ふたりの結婚式なんだから」とおっしゃるかも知れません。
いずれにしても、親御さまの意向をきちんと確認しておくこと。
これも、いい夫婦、いい親になるための予行演習ですよ。
川人 麻世 Kawahito Mayo |
大手ドレスショップのスタイリストからウエディングプランナーに転向し、2010年中途入社。滋賀、神戸の会場を経験して現在、ザ・スイート銀座のチーフプランナーとして活躍中。型にはまらない、一組ひと組のオリジナルウエディングの提案をモットーとする。目標は「ウエディング業界のイノベーションと、同業他社や他業種とのコラボ実現。そして、後輩プランナーがもっと活躍できる環境づくりにも尽力していきたい」
バリューマネジメントグループ